Google+: front row


29 April 2015

モバイル情報端末およびソーシャルアプリは一気に火が付きました。マーケティング担当者は3Dビジュアル技術など最新テクノロジーを駆使してこれらデジタルツールでの露出を得ようとしてます。本マーケティングギャラリーではいくつかの会社および団体が『既定路線』から脱却した事例を通して何が成し遂げられるか紹介します。

好きなものごとにもっと近づくチャンスを提供するというGoogle+のコンセプトのもと、Google社とイギリスでの担当広告代理店adam&eveDDB社は、マンチェスター・ユナイテッドのホーム・スタジアムであるオールド・トラッフォードに、仮想の「最前列席(Front Row)」を設けました。抜群の人気を誇るこのサッカー・クラブには世界におよそ6億5,000万人のファンがいますが、そのうちイギリス在住者はわずか1%で、ファンの多くはホーム・スタジアムで観戦することがありません。

Google+ハングアウト技術によって、全世界から選ばれた20人余りの幸運なファンは、自宅にいながらにしてリバプールとの試合中にフィールドを囲む大型デジタル画面の「ライブ映像」に映し出されました。スタジアムにいる誰よりも試合に近い「最前列席」です。ファンたちは、マンUへの思い入れをアピールする写真をGoogle+ハングアウトで送信することによって選出されました。試合中、通常は広告が表示される画面に、愛するチームを応援するマレーシア、メキシコ、ナミビアなど各国のファンたちの姿が映し出されました。ライブ配信を1億人以上が視聴し、スタンドやテレビで観戦していた人たちも、Google+ハングアウトのファンたちが試合を楽しむ様子を目にしました。

adam&eveDDB社でアカウント・ディレクターを務めるSam Brown氏は、「このプロジェクトはグローバル・スポーツ・ファンの定義を変えました。それと同時に、Google+の認知度と、Google+でのマンチェスター・ユナイテッドの注目度を向上させました」と語ります。
このプロジェクトは、栄誉あるカンヌライオンズ国際広告フェスティバルやクリオ賞といった国際的な広告コンクールで賞を獲得。また、マンチェスター・ユナイテッドのGoogle+ページは250%の成長を記録し、世界でもっとも急成長中のGoogle+ページとなっています。

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