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28 June 2018

味とにおいのデジタル化

DIGITALIZING TASTE AND SMELL

スイスを拠点にロボティクスを中心に手がけるベンチャー企業Rewired社が、米国を拠点とするAromyx社と提携して、EssenceChipというバイオチップを開発しました。嗅覚受容体で構成されたこのチップを搭載したロボットは、人間の舌や鼻の感覚機能に相当するセンサーで味やにおいを感知し、デジタル化することができます。最終的には、人工知能と機械学習ソフトウェアを組み込んだこのEssenceChipを、化学、パッケージ製品、食品飲料、自動車、小売業などを含む幅広い業界で応用し、味とにおいをデジタル化するロボットの実用化を目指しています。

 http://go.3ds.com/am8y

細塵 吸収フィルター

FINE DUST EATER

都市の大気汚染レベルは、慢性疾患や死亡の主な原因の1つとして、ますます取り上げられています。燃料の燃焼、ブレーキ操作、タイヤと路面の摩擦などによって生じる微小粒子状物質は、人の肺の中まで入り込むため特に有害です。ドイツのルートヴィヒスブルクを拠点にフィルター技術を提供する大手企業MANN+HUMMEL社は、こうした微粒子の排出量を軽減する3つのフィルターを開発しました。自動車のルーフまたはボディーの底に取り付けるFine Dust Particle Filterは、燃料燃焼によって発生する大気中の微小粒子を捉えることができます。Brake Dust Particle Filterは、ブレーキ粉塵の排出量を低減します。NO2 Fine Dust Combi Filterは、運転手と同乗者を有害な窒素酸化物や微小粒子状物質を含むガスから守ります。ドイツを中心とした検証プロジェクトは、中国やインドでも実施される予定です。

 http://go.3ds.com/mh12

植物から光を作る

CREATING LIGHT FROM PLANTS

マサチューセッツ工科大学(MIT)の科学者が、植物から光を生みだす方法を発見しました。ナノ粒子化したルシフェラーゼというホタルの発光酵素を液体に溶かしてクレソンを浸すと、細胞がその粒子を取り込み、4時間にわたりほのかな光を放ちます。研究チームは、発光する木を利用して、作業スペースを明るく照らしたり、室内に柔らかい明かりを灯したり、街路灯として使用したりと、さまざまな用途で従来の照明に代わる技術として提供したいと考えています。また、この発光プロセスにより、世界のエネルギー消費量を20%削減できると予測しています。

 http://go.3ds.com/gpt3

食肉業界の革命、ラボで育つハンバーグ

MEAT INDUSTRY REVOLUTION?

環境に配慮し、動物を食肉処理せず、美味しい肉を育てること。それが米国に拠点を置くMemphis Meats社のミッションです。このスタートアップ企業は、タンク内で動物の細胞を培養し、牧場や処理施設を必要としない食肉生産を行っています。地球温暖化ガスの排出量を軽減し、従来の畜産ほど土地や水を必要としないなどのメリットが期待でき、環境への影響を緩和しながら、増え続ける人口を養うために必要な動物性たんぱく質を増産することができます。

 http://go.3ds.com/mm34

漂流する海洋ゴミの回収

COLLECTING FLOATING SEA GARBAGE

Seabinは、海に浮かべて使用する画期的なゴミ箱です。水面から水とゴミを吸い込み、ゴミをとらえて水を排出します。大量のゴミが流れ着くマリーナや波止場、港などに設置することで、1台ごとに1時間あたり25,000リットル(6,604ガロン)の処理が可能です。1日あたり最大20キロ(44ポンド)の漂流ゴミを回収する能力があり、最少2ミリ(0.08インチ)のマイクロプラスチックをとらえることができます。Seabinは、風力または太陽光発電を動力とするポンプで24時間の連続処理が可能。プロジェクト・リーダーの話では、既に70ヶ国から予約注文があり、2027年までにこの発明を沖合に設置して外洋の漂流ゴミ問題に取り組む計画をしています。

 http://go.3ds.com/sb23

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