Industrial equipment

統合された組織 : 業務の一体化で産業機械メーカーの競争力を向上

Nick Lerner
19 February 2014

製品やサプライ チェーンの高度化が進み、顧客の期待値も高まる中、産業機械メーカーは期待に応えられるか、強烈なプレッシャーを受けています。Compass 誌は、産業機械業界で高まり続ける複雑性に対処するための戦略について、Cambashi 社の創業者 Mike Evans 氏にお話を伺いました。

COMPASS誌:  産業機械メーカーは、どのような課題に直面しているのですか。

MIKE EVANS氏(以下ME):  機械メーカーは、新しい機械の製品化の時間短縮を図りつつ、コスト削減し、より高い安全性と信頼性を確保しなければなりません。また、厳しい基準と規制に従う必要もあります。

さらに、顧客が新しい機械に求めているのは、監視機能やセンサー、自動化が以前の機械より進化して、より多くの機能が実現され、これまで以上の働きをすることです。このように複雑性が高まる状況に対処するのは大変なことで、競争を少ない労力で勝ち抜くことは難しくなっています。

現在どの業界でも同じですが、産業機械メーカーも、世界的な規模で企業内外の連係を図る必要があります。多くの企業では以前、社内で販売、設計、製造、据え付けを行っていましたが、現在これらの専門業務を外部に委託するようになっています。しかし、複数の情報の流れを連係させるのは厄介でこれらの情報の流れがつながらないと、むだな繰り返し作業や設計、製造での間違いが起き、労働力や資本が無駄に費やされます。

業機械メーカーは、どのように複雑性に対処すれば、より優れたカスタマーエクスペリエンスを提供できるでしょうか。

ME: 企業は、顧客のニーズに従い、求められる技術や課題にこたえられるチームへと編成されます。こうしたチームが、顧客の利益のために稼働率100%の機械を製造し、据え付けなければならないのです。

それは難しい注文ですね。どのような戦略を取れば、それを成し遂げやすくなるでしょうか。

ME: 顧客が、何を購入しようとしているかを正確に把握するための統合された業務手法が必要です。多くの場合、製造前に、購入予定の機械を顧客自身の運用環境を背景にしてシミュレートすれば、そうした確認が可能です。それがミスを減らし、顧客満足度を高めることになるのです。

統合された業務手法が導入された企業の中では、組織のあらゆる部分が連係することになります。顧客、サプライチェーン、製品データ、メカトロニクス、ソフトウェアなどはすべて、関係者全員が使用する一つのプラットフォーム上で結び付けられます。

利益面や技術面ではどのようなメリットがありますか。

ME: 複数の要件を同期させれば効率が高まり、より多くの機能を機械に組み込めるのと同時に、生産高の向上を実現できます。こうした好循環を継続できれば、収益性も向上し、労働力を資本で置き換えるための投資を増やすことができます。

成功のカギはテクノロジーです。統合された高度なテクノロジーを適切に導入すると、精度の向上や遠隔監視の実現につながり、たとえば、摩耗を自動補正して精度を改善することができる機械の製造も視野に入ってきます。こうした進歩は、同じコストやより低いコストで機械の生産高を増やすことになります。バリューチェーン全体の活動をつなげれば、無駄を削減することにもなります。たとえば技術者について言えば、離れた場所にある機械の運用と保守を監視して最適化できるため、複数の顧客拠点をサポートできるでしょう

どのような企業がこのような統合を最大限に活用できますか。

ME: こうした統合は大企業の専売特許だと決めてかかる人も多いのですが、体制がまったく整えていない小規模企業や新興企業でも、恩恵が受けられることができます。チャンスは常にそこにあって、生産高、生産性、競争力に革命をもたらす見返りが得られます。

「産業機械メーカーも、世界的な規模で企業内外の連係を 図る必要があります。」

MIKE EVANS 氏
CAMBASHI 社

機械そのものの進歩について教えてください。

ME:  機械的インターフェイス、技術的インターフェイス、ワークフローインターフェースが標準化されてきているのと同時に、機械とシステムに加え、それらを作る人間がより効果的に一体化するようになってきています。学者たちは、ソフトウェア、電子工学、空気圧工学、そして機械、システム、人間の間のつながりについて、統合度をさらに高める方法を盛んに研究しています。これは大きな課題であり、完全に解決されたあかつきには、あらゆる領域にわたってゆるぎない一貫性と予測性が確保されることになります。

機械メーカーは、この傾向に対する態勢を整えるために何をする必要がありますか。

ME:  全分野の連係を図れる強力な組織基盤を実現してください。機械メーカーは、利用可能になったテクノロジーをすぐに活用できる組織となる必要があります。組織と製品が混然一体となって結び付く方策を実施している企業が、将来の成功のために最適な位置を確保していると言えるでしょう。

Cambashi 社の創業者 Mike Evans 氏は、ソフトウェア アプリケーションが工学分野、製造分野、オートメーションに及ぼす経済的影響を専門に扱っています。Cambashi 社は、経営コンサルタント業とマーケティング コンサルタント業を統合的に実施する、産業アナリスト会社兼市場調査会社です。同社は、世界各地の主要 IT 企業や政府機関に対して、中立的な顧問サービスを提供しています。

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