CELLINK社

3Dパイオプリンティングで、臓器移植の成功率を向上


7 July 2020

米国保健資源局(HRSA)の報告によると、臓器移植を待っている間に亡くなる患者の数は米国だけでも一日あたり20人以上に上り、この深刻な不足状態は世界中に広がっています。幸運にも新しい臓器の提供を受けたとしても、移植される組織が他人のものであるため、患者の体が臓器に対する拒絶反応を起こすリスクがあります。

科学者が患者自身の細胞を使って新しい臓器を3Dプリントし、臓器提供の需要を減らし、拒絶反応のリスクを排除できるとしたらどうでしょうか。米ボストンを拠点とするCELLINK社は、まさにそれを実現するために取り組み、この分野の発展に欠かせないバイオインクとバイオプリンティング技術を生み出しています。

CELLINK社のCEOであるErik Gatenholm氏は次のように述べています。「この技術はすでに大きな成功を収めています。英国のニューカッスル大学でバイオプリントされたヒトの角膜がその例です。将来的には、これを患者に移植して角膜疾患を治療し、免疫抑制薬の必要性を低減できる可能性があります。これは素晴らしい機会であり、業界を前進させる大きな成功の一つです」

ただし、バイオプリンティングの応用に適した分野は移植だけではありません。患者に対して医薬品を投与する前に、その効果をテストするための媒体としても最適です。

Gatenholm氏は次のように述べています。「たとえば、癌の患者がいるとしましょう。その癌患者の細胞を採取して、当社の技術で腫瘍をプリントアウトし、さまざまな種類と量の医薬品をテストして、何が最も効果的であるかを確認することが可能です。もちろん気になるのは、いつになったら臨床応用できるかということですが、個人的には、この技術は大きな可能性を秘めていると思います」

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