IASO

デモンストレーション・プロジェクトが患者エクスペリエンスを向上

Elly Yates-Roberts
7 July 2020

国際がん研究機関の推定によると、世界中で男性の5人に1人、女性の6人に1人が生涯のうち一度は何らかのがんを発症しています。がん治療は依然として大きな課題です。有望な薬の多くは、経口摂取すると体内で破壊される可能性があるため、大容量注入器で投与する必要があります。これは、臨床現場で医療従事者による投与を必要とする侵襲的手技です。

ダッソー・システムズがデモンストレーション・プロジェクトとして開発したコンビネーション製品である IASO は、変革をもたらす先進技術を仮想エクスペリエンス・プラットフォームで活用してこの要件を排除し、患者の転帰を大幅に改善する可能性を示しています。

ダッソー・システムズの医薬品・医療機器業界担当バイス・プレジデントであるClaire Biotは、次のように述べています。「当社の次なるフロンティアは、患者エクスペリエンスを変革することです。有効性と安全性を高めるだけでなく、患者の快適さと服薬コンプライアンスも高めたいと考えています。IASOを開発したのはまさにそのためです」

ギリシャ神話の治癒の女神にちなんで名付けられたIASOは、投薬が必要な時間になるとモバイル通知をユーザーに送信します。次に、患者の腕から血流に抗がん剤を注入し、治療の有効性をリアルタイムで監視して、後で分析するためのデータを生成します。患者は、ISAOによって促されたときに薬を自己投与できるため、注入を受けるために病院や診療所に頻繁に足を運んで、生活に支障をきたさずに済みます。

より効率的な開発を

医薬品・医療機器業界の関係者は、増大し続ける患者の期待に応え、コストを低く抑え、業界規制を遵守するという課題に日々直面しています。IASOは、科学的に正確な3Dモデリングおよびシミュレーション技術がこれらの課題にどのように対処し、患者の生活を改善できるかを示す良い例です。

Biot は次のように述べています。「モデリングとシミュレーションにより、製品が製造される前にその効果を評価できます。これらの技術は、IASOのような次世代の治療法を生み出すのに役立ちます」

ダッソー・システムズの 3DEXPERIENCE プラットフォームは、イノベーションの潜在能力を高めて、今まで以上に充実した製品体験をこれまでにないスピードで実現します。IASOは、このプラットフォームを使った複数の分野をまたがるコラボレーションを通じて開発されました。プロジェクトのすべての関係者がプラットフォームの3D設計、シミュレーション、テストの各機能を活用し、患者エクスペリエンスに可能な限り最高の成果をもたらすためのアイデアを簡単に共有し、改良を重ねることができました。また、このプラットフォームの堅牢な予測分析ツールでは、既存の実験結果を使用して治療効果を最適化し、潜在的な問題を予測して市場投入までの時間を短縮することにより、より優れた治療をより迅速に利用できるようにすることが可能です。

3DEXPERIENCEプラットフォームは、実環境でIASOの運用能力を保証して最適化できるよう、複数のシミュレーションモデルをオンラインで連携して作成できるよう支援しました。これらのシミュレーションでは、機器の皮膚接着特性、落下時の影響、電磁界、ポンプの流量などの変動要因が測定されました。

シミュレーションを行うことによって、時間とコストを節約し、治療が期待どおりの成果を上げることを保証するとともに、患者が求める安心感を与えることができます。

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