ライフサイクルアセスメントをプラットフォームに統合し、サステナビリティを推進

ダッソー・システムズの見解:COMPASSマガジン編集部


24 June 2021

10年以上前、ダッソー・システムズの経営陣は、「製品、自然、生活が調和する持続可能なイノベーションを現実の世界にもたらす」という新しいパーパス(事業目的)を発表しました。アイデアはシンプルですが、確固たる理念です。それはすなわち、ダッソー・システムズの創業30年来(当時)の伝統を受け継いでお客様がクリエイティブな新製品を開発することを支援しつつ、自然環境と人々の生活の保護にも取り組むということです。

SDGs(国連の持続可能な開発目標)を達成するための「行動の10 年」にある今、当社のパーパスは今日的な意味を帯びて、これまでになく重要なものとなりました。世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、私たちが今まで慣れ親しんだ生活を今後も続けることができるかどうかは、この10 年で決まります。

国、行政、個人、企業には、それぞれが果たすべき重要な役割があります。こうした中、ダッソー・システムズは、二つの役割を担っています。一つは、当社自らがサステナブルな事業運営を徹底することです。もう 一つは、当社のソフトウェアを使用する何十万ものお客様についても、サステナブルな事業運営を行えるよう支援するという、さらに大きな役割です。

役割を果たすためにダッソー・システムズでは具体的に次のようなことを行っています。社内的には、ESGマネジメントを行いサステナビリティの指針や、さまざまな目標を定めています。社外的には、多くの企業や非営利団体と積極的に関わり連携しています。たとえば、ダッソー・システムズは、European Green Digital Coalition(欧州環境保護デジタル連合)の創設メンバーとして、生活、消費、製造のあり方をより良いものに変えることに重点的に取り組んでいます。さらに、デジタルソリューションを核に、よりスマートで持続可能な世界の創造を支援することを目指す国際機関、 GeSI (Global Enabling Sustainability Initiativ)に加盟し、同機関の「Digital With Purpose」イニシアティブを支援しています。      

これらの取り組みはいずれも重要ですが、ソフトウェアの提供を通じてお客様と協力することで、さらに大きな成果を生み出すことができます。

創業以来、ダッソー・システムズのソフトウェアの製品群は、何十万もの企業の事業運営の効率化、無駄の排除、成果向上を支援してきました。ただし、これまではビジネス面での目標達成に主な重点が置かれていました。たとえば自動車や飛行機の場合は軽量化による燃料費の削減、その他の産業では、使用する材料を少なくすることによるコストの削減、プロセスにおけるやり直しを減らしミスを無くすことによる利益率の改善などです。

このようにビジネス面に重点を置いた目標も価値があり、環境と経済のサステナビリティ推進につながりましたが、これからは、より一層、環境負荷が少ない材料や方法で多くのことを成し遂げるために、さらに研ぎ澄まされた感覚で取り組むことが求められます。そのため、当社のソフトウェアのユーザーが、作業で選択する事柄が環境に及ぼす影響を把握し、情報に基づいてサステナブルな選択を行うことを可能にする、大胆な方法の実現に私たちは取り組んでいます。

具体的には、ダッソー・システムズのソフトウェアのプラットフォームは、企業が取りうるほぼすべての行動が環境に与える影響をまとめたライフサイクルアセスメント(LCA)のデータベースの統合を行っています(2022年2月、統合が完了しました)。3DEXPERIENCE プラットフォームのユーザーは、複数の選択肢それぞれがサステナビリティに与える影響を確認し比較できるようになります。ライフサイクルアセスメントの情報を取り入れることで、コストや時間などのビジネス要因もふまえつつ、最も環境に与える影響の小さい選択肢をすばやく特定し選択できるようになります。

この計画は非常に大掛かりですが、製品、自然、人々の生活を調和させるというダッソー・システムズのパーパス(事業目的)を達成するための、合理的なステップです。数ヵ月以内に進捗状況をご報告できることを楽しみにしています。日々の業務における決断に不可欠な、サステナビリティを高めるための知見を取り入れることで、この10 年を真の意味で「行動の10 年」にすることができるのです。

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