ディスラプション(創造的破壊)とは、結局のところどのようなビジョンを持っているかということに尽きます。ビジョンを共有する手段でもあるバーチャルツイン・エクスペリエンスの重要性はかつてないほどに高まっています。なぜでしょうか。それは、バーチャルツインによって、現実に対する、新たな視点がもたらされるからです。
現実の世界を成立させているエビデンス(根拠)は、データや貴重な情報の集積に基づくものであり、バーチャルツイン・エクスペリエンスを使えばこれをデジタルに表現できます。この世界のエビデンスを完全に把握するには、収集したデータを「理想的な状態」である「モデル」と比較する能力が不可欠であり、我々はこのモデルをバーチャルツイン・エクスペリエンスと呼んでいます。
バーチャルツイン・エクスペリエンスのメリットは、現実の世界のエビデンスをバーチャルなコンテキストに当てはめて「体験」することで、有意義な知見が得られ、この知見をもとに仮説を検証することができる点にあります。バーチャルな臨床試験などはまさにバーチャルツイン・エクスペリエンスを活用した例です。
バーチャルツイン・エクスペリエンスは、実生活を成り立たせているデータを明らかにし、把握し、利用することを可能にします。
ダッソー・システムズ 最高経営責任者、取締役会副会長者 ベルナール・シャーレス