続編がオリジナルよりヒットすることは稀です。ただ、プラットフォームビシネスモデルの場合、まさにその稀な大ヒットとなる可能性が濃厚です。
B2C プラットフォームモデルにより、アリババ、アップル、グーグル、アマゾンといった会社は巨額の富と強大な影響力を手に入れました。ここまでが1990年代に登場したオリジナルだとすると、続編にあたるのがB2B プラットフォームビジネスモデルで、続編の勢いはオリジナルを上回るヒットを記録しかねないほどです。
技術コンサルタント会社であるフロスト&サリバンは、B2B プラットフォームコマースの売上高が、2020年には現在のB2C ビジネスの2倍、つまり6.7 兆米ドルに上ると予測しています。
ダッソー・システムズはB2B プラットフォームのパイオニアです。2012年に3DEXPERIENCE プラットフォームを発表した際、当社は『ビジネス・エクスペリエンス』プラットフォームという全く新しいカテゴリーを立ち上げました。業界アナリストがいうところの『製品イノベージョン』です。
アナリストたちが製品イノベーション・プラットフォームに注目しはじめると、多くの会社が競ってプラットフォームを標榜しました。惑わされてはいけません。これらのプラットフォームは、部門単位でしか対応できない、オンラインで提供される、見せかけのポイント・ソリューションなのです。不遜に聞こえるかもしれませんが、はっきりと言います。3DEXPERIENCE プラットフォームだけが唯一、多様で、包括的なプラットフォームなのです。
なぜ、多様で包括的なことが重要なのでしょう。構想、設計、エンジニアリング、マーケティング、製造といった個々の領域が孤立している状態では、ビジネス全体の成功にはつながりません。こうした領域が同時に協調していくことで、成功が生まれます。3DEXPERIENCE プラットフォームのみが、それを可能にします。だからこそ3DEXPERIENCE プラットフォームは「包括的」であると言えるのです。
さらに、当社のプラットフォームのみがデジタルであると言えるのです。ポイント・ソリューションは、静的ファイルを格納するだけで、リアルタイムの情報を扱うプラットフォームを提供することはできません。当社のデジタルプラットフォームはファイルという概念をなくし、その上でデータ間の壁や重複を取り除いていきます。
“『2012年に発表した3DEXPERIENCE プラットフォームにより、ダッソー・システムズはB2Bプラットフォームのパイオニアとなりました。』”
モニカ・メンギニ