Amos:ソーシャル メディアを追跡して

戦略的マーケティングの知見を獲得


8 May 2015

モバイル情報端末およびソーシャルアプリは一気に火が付きました。 マーケティング担当者は3Dビジュアル技術など最新テクノロジーを駆使してこれらデジタルツールでの露出を得ようとしてます。 本マーケティングギャラリーではいくつかの会社および団体が『既定路線』から脱却した事例を通して何が成し遂げられるか紹介します。

AMOS (Académie du Management des Organisations Sportives)は、パリを拠点 として世界各地でプログラムを展開する世界初のスポーツ マネジメントを専門とす る大学院ビジネス スクールです。それだけでもすでに他に例のないビジネススクー ルですが、最新のマーケティング テクニックを活用して最先端のトレーニングを提供 することによってそのプログラムをさらに差別化しようとしています。 

AMOSの国際プログラム コーディネーターであるSébastien Archimède氏によれ ば、AMOSは2012年にデジタルへの集中的な取り組みを採用しました。まずさまざ まなデジタル関連教育課程と補完的な研究(AMOSは学生がビジネスのあらゆる 分野について豊富な知識を持つことを必須としています)を実施し、やがて各種の デジタル ツールを追加導入しました。 

たとえばその中の一つである「ダッシュボー ド アグリゲーター」は、ウィジェット(ホーム画面上に常駐させる小型アプリ)を利用 して、学生による個人的なニュース フィードの作成と管理や組み込み、講義ノート、 ワークグループの管理、ソーシャル メディア トラフィックの追跡などを支援します。 AMOSはその後、こうしたデジタルツールの活用をカリキュラムに組み込みました。

AMOSの学生は、2014年FIFAワールドカップ ブラジル大会をケーススタディとして 利用し、試合の背後で展開されていたビジネスの動きを追跡しました。スポンサー とさまざまなサッカー クラブを調査し、インプレッションとソーシャル メディアでの 取り上げられ方を評価して、スポンサーのブランドに関するワールドカップのリーチと効果を判定しました。この研究から、次の事実が確認されました。最も取り上げ られたブランド スポンサーはアディダス社、選手ではレアル・マドリードに所属す るカリム・ベンゼマ、ワールド カップ関連のすべてのイベントを通して最大のトラ フィックを生んだのは、開催国ブラジルの対ドイツ戦での敗北でした。

「学生には、世界のどこであれ未来のクライアントのためにデジタル ツールを活用 して競争優位を獲得する方法を教えたいと考えています」とArchimède氏は語って います。「現在AMOSの学生は、スポーツ イベントがどれほど効果的なマーケティン グ プラットフォームになるかを示すために、フランス サッカー連盟やアディダス社 といったスポーツ分野のパートナーと共同でデジタル ツールを利用しています」。 Archimède氏は、こうしたデジタル ツールは自転車競技や柔道といった予算規模 の小さいスポーツに関して特に高い費用対効果を発揮する、と説明します。

AMOSのデジタル プラットフォームは、全世界の学生が情報、イベント、カリキュラ ムにアクセスするための国際的なポータル兼メニューとしての機能も担っていま す 。で は そ の 成 果 は ど の よ う な も の で し ょ う 。現 在 A M O S は 、ス ポ ー ツ の 舞 台 裏 を 包括的に分析するためのデジタル ツールの利用におけるリーダーとして、学生や マーケティング パートナーから称賛を得ています。◆ 

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