Santa cruz bikes

「環境に優しく」を目指して同時にデジタル化


7 May 2015

モバイル情報端末およびソーシャルアプリは一気に火が付きました。 マーケティング担当者は3Dビジュアル技術など最新テクノロジーを駆使してこれらデジタルツールでの露出を得ようとしてます。 本マーケティングギャラリーではいくつかの会社および団体が『既定路線』から脱却した事例を通して何が成し遂げられるか紹介します。 

高性能マウンテンバイクの中小フレームメーカーはどうしたら、 カーボンフットプリントを減らしながら、大手競合他社より効率的 に 顧 客 に サ ー ビ ス を 提 供 で き る で し ょ う か 。米 国 カ リ フ ォ ル ニ ア 州に本拠を置く Santa Cruz Bikes 社は、デザイン、開発、マーケ ティングの各プロセスをデジタル化することで、その答えを見つけ ました。

同社のプロダクト デザイン チームは、マネージャーである GeoffCasey 氏に率いられ、技術チームやマーケティングチー ムと緊密に連携しています。ですが、三つのチームすべてが、素 材、スタイル、画像、色を事実上何百通りも組み合わせて扱う仕 事をしているため、コストが高くリードタイムや製造時間が長い という課題に直面していました。 

素材、画像、色のあらゆる組み合わせに対応するフレームサン プルを作ることは、コスト効率が、かといって、組み合わせのす べてを写真に撮ることもできません。しかし、デジタルで操作で きる、写真のようにリアルな画像のデータベースがあれば、実物 さながらの自転車のレンダリング画像を無数に作り出し、それら の作成や共有もリアルタイムで行えるようになります。

「(このビジネスを)スタートしたときはまだ、8.5 × 11 インチ の紙に 2D 直線の図面があるだけで、カラーサンプルや画像を 見て、(出来上がりを)頭の中で組み立てなければなりませんで した。今では実物そっくりな3D画像をリアルタイムで、文字通り『目で見る』ことができます」と、Casey 氏は述べています。

コスト削減は重要ですが、時間の短縮により、商品の回転率を 速め、効率化を進めることも重要です。そこでSanta Cruz社 はこ のデータを利用して、ウェブサイト上に『自転車ビルダー』を立 ち上げました。これは、自分だけの自転車をデザインしたい潜在 顧客、および自転車の組み立てを行う業者に向けて提供される ものです。

フレームのデジタル レンダリングは非常に優れており、「私でさ え、レンダリングと実物の写真の区別が全くできません」と、同氏 は語ります。チームは現在、アニメーションのデジタル画像を用 いて自転車の背景にあるテクノロジーを説明するなど、さらに 多くの画像を活用する方法を探索しています。こうした取り組 みの結果、コストダウンとともに Santa Cruz 社のカーボンフット プリントも減少し、コンセプトのデザインから発売までの時間を 劇的に短縮できました。◆ 

詳細は以下を参照: 

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