論説

フローレンス・ベルゼレン


30 October 2019

 フローレンス・ベルゼレン エグゼクティブ・バイス・プレジデント インダストリー・ソリューションズ、マーケティング、グローバル・アフェアーズ兼コミュニケーションズ

「持続可能性」という言葉を最近よく耳にしますが、これは環境のことだけを言っているのではありません。公平さ、機会、生活の質といった社会的問題も同様に重要ですし、経済問題も含めるべきでしょう。企業の成功はその長期的な生存能力を含め、地域社会に影響を与えます。 

 

一般的に「人、地球、利益」で知られる社会、環境、経済という持続可能性の3つのカテゴリは互いに支えあい、補強しあっています。この3つのバランスをとることで初めて真の循環経済が実現します。そこからもう1つのキーワード、「企業目的」の重要性の説明がつきます。持続可能な世界を実現するため、企業はどう売り上げを上げるかだけではなく、人、地球、利益に資するクローバル経済をどう構築すべきかを理解する必要があります。 

 

7年前、持続可能性が今日のように喫緊の課題となる前、ダッソー・システムズはその企業目的を正式に定義しています。「地球環境の持続可能性を担保する技術革新を実現すベく、自然環境や人々の生活と製品の調和が保てることを事前検証するための、3DEXPERIENCEユニバースを提供することで社会に貢献します」 

 

しかし実際には、ダッソー・システムズは30年以上前の創業当初からこの企業目的を追及しています。安全で、利便性が高く、感動をもたらすエクスペリエンスの創造を通じて企業が人々の生活を向上し、製品・サービス・プロセスを設計するのをお手伝いすることがダッソー・システムズの存在意義そのものなのです。それは地球にも優しく、資源の消費を最小限に抑えつつ、最大限の利益を生み出し、企業の収益性を高め、企業が自社のリソースを責任を持って効率よく活用、株主、従業員、顧客の長寿につながるようなエクスペリエンスです。 

 

3DEXPERIENCE プラットフォームにより、物理的な資源をコミットする前にプロセスやアイデアの影響を理解することが可能になり持続可能性が実現します」

フローレンス・ベルゼレン

ダッソー・システムズは現実の世界をよりよくする仮想世界を活用し、世界中の何万社という企業が人、地球、利益の持続可能な均衡を保つお手伝いをしてきました。光栄にもダッソー・システムズはCorporate Knights社により、2018年世界で最も持続可能な企業100社の第一位にランキングされました。このランキングは当社が7年前に下したもう1つの大きな決断の直接的な結果です。当社では7年前、全製品を見直し、小さな統合ポイントソリューションの集合体を包括的で協調的な3DEXPERIENCEビジネスエクスペリエンスプラットフォームへ変えるのに何億も投資をしました。 

 

3DEXPERIENCE プラットフォームが提供する知識やノウハウにより、物理的な資源をコミットする前にプロセスやアイデアの影響を理解することが可能になり、人、地球、利益の持続可能性が実現します。プラットフォームは、調和した協業による、最良の成果の実現にむけ、あらゆる関係者間での完璧な可視性・共通理解を実現し、「点をつなぎ」ます。 

 

持続可能性はビジネスの絶対条件であり、目的を同じくする投資家、顧客、従業員を惹きつけ、彼らとの長期的な関係を構築できます。このために企業に必要なのが3DEXPERIENCE プラットフォームです。オペレーティングシステムであり、ビジネスモデルでもある唯一のプラットフォームである3DEXPERIENCE プラットフォームは自然環境や人々の生活と製品を調和させる、持続可能なイノベーションを実現します。

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